第拾伍話 嘘と沈黙

シンジとアスカの初めてのキス

 お待ちかねのシンジとアスカのキスシーンですが、まぁ何とも遠回しな愛情表現をする子だなぁアスカって子は。マグマダイバーの時も、それとなく「私の胸も温めたら大きくなるかなぁ」とシンジの気を惹くようなことを言ってましたが、はたしてアスカはシンジのことが好きなのかどうか。二次小説なんかでは、EOE後は、アスカとシンジは結婚してるってパターンが多いようですし、きっと幸せになっちゃたのでしょう。

 ナディアの時も、「初めてのキス」ってタイトルの回がありましたね、ジャンとナディアのキスシーンが。あっちの方は天体観測中にコロッと望遠鏡のレンズが落ちて、それを取ろうとしたら、二人の手が重なって、そのままムーディになってキスに至るという、なかなかロマンティックなシーンでした。初々しいなぁ。

 シンジの顔が青くなるほど長い間キスしてますが、アスカはその時何を思ってたんでしょうね。シンジにだんだんと惹かれていく自分がいたのか、それとも加持と一緒のミサトがなかなか帰ってこない状況に不安を抱いていたのか、やけっぱちになったのか、単に好奇心からキスがどんなものか試してみたかったのか。

 結婚式と墓参りのシーンが対比的。ゲンドウとシンジが差しで話す場面も珍しく、ココはなかなかの名シーン。ユイの写真は全部捨てたらしいけど、普通亡くなった奥さんの写真って捨てるもんですかね。

 結婚式の帰りに、トレンディドラマ風のシーンがありますが、加持と夜道を歩くミサトの声が、いつもと違ってやたら、女の子っぽいです。酔っぱらってるせいなのか、かつての恋人に気を許してしまっているからなのか。恋人に父を求めていた自分が怖いって言ってましたが、この辺の所は僕は男なのでよく分からないです。恋人に母を求めていた経験もないですし。

 あと、加持リョウジのスパイッぷりが堪能できる回でもあります。猫に餌やってる日本国政府のスパイ仲間のおばさんは、最初おじさんの予定だったそうで。でもなんとなーく不自然な感じがしないでもないんですよね。おばさんの後ろのドアの影に加持がいるわけですが、いかにもスパイ活動してますよって感じでどうも不自然。実際のスパイ活動ってどんな感じで情報交換してるもんなんでしょ、とこのシーン見る度に思います。

 あと細かいところでは、冒頭の冬月と碇の会話シーンですが、ここの冬月の俯き加減の顔が凄く巧いです。最初はアニメージュか何かの雑誌のキャラ投票でこのカットを見た覚えがあって、巧いなーと感心した覚えがあります。

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NEON GENESIS EVANGELION vol.04
出演:緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子
監督:庵野秀明
形式:Color, Dolby
言語:日本語
リージョンコード:リージョン2
販売元:キングレコード
発売日:2003/8/27
時間:110 分

この回で初めて登場する第1使徒アダムの姿は、キリスト受難の伝説とほぼ同じで、十字架に架けられた上に、両手に釘を打たれ、胸にはロンギヌスの槍を突き立てられている。後に第24話で、この巨人はアダムではなく、リリスであることが、カヲルの口から明かされる。

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『エヴァとの思い出』

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