第拾四話 ゼーレ、魂の座

精神病患者の書いた詩にインスピレーションを受ける

 NHKのドキュメンタリー風に、登場人物のモノローグが入るのも面白みがあります。シナリオの段階では当初13話の予定でしたが、「使徒、侵入」と順序が入れ替わり、14話となりました。

 レイの詩的なモノローグですが、インタビューか何かで、宝島の精神病に関する特集本に掲載されていた精神病患者の書いた詩を読んでインスピレーションを与えられて、あの独白シーンが作られたそうです。後の第23話「涙」や、第25話「終わる世界」でも、同じ詩的なセリフで物語が綴られています。

 97年当時、その宝島の本を神戸の中央図書館で見つけて読んだ記憶がありますが、確かにその中の女性が書いた詩は、惹きつけられるものがありました。「分かっていたわ」というタイトルだったと思います。精神科医レインの「好き好き大好き」という詩集も、エヴァに多大な影響を与えていますので、一読をお薦めします。

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言語:日本語
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販売元:キングレコード
発売日:2003/8/27
時間:110 分

月を背景に立つ綾波レイ

前半は、回想や人類補完委員会と碇のやりとりを挟みながらの総集編。後半パートは、綾波レイの内的宇宙の描写と独白という構成になっている。総集編の導入は前作のナディアでも、全39回の放送中、ラストのクライマックス前に配置されていたが、エヴァでは全26回の放送の真ん中に挿入されていて、やや早めの感もある。

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『エヴァとの思い出』

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