新劇場版ヱヴァンゲリヲンQの感想 vol.1

 2012年11月21日に、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qを観に行ってきました。以下ネタバレになりますので、まだ映画を見ていない方は読まないように気をつけてください。


公開前に日本テレビで、Qの冒頭6分間放送

まずその前に、映画公開に合わせて2週続けて、日本テレビの方で、序と破が地上波放送されたのですが、17日放送の破の最後に、Qの映像が6分弱公開されるというので、楽しみにテレビの前で待機していました。

Qの冒頭が始まると、何だか凝った感じ、メカニック凝ってるなぁ、庵野さんらしいなぁ、日向マコトと、青葉シゲルと、葛城ミサトと、赤城リツコらしい声が聞こえるなぁ、何が起こってるのかさっぱり判らない。

などと思いながら観ていると、しばらくして、眼帯したアスカが画面に映って、定番のDECICIVE BATTLEの変則バージョンのBGMが流れる。エヴァらしくなってきたなぁとしばらく見入っていると、聞き覚えのあるBGMが耳に入り記憶を揺さぶってくる。

え?ナディア?今のナディア?Nノーチラス号???何だこれwww

もう鳥肌状態。緊迫感のあるBGM、アニメやPCゲームで何度も耳にした覚えのある大好きな曲、重厚感あるコーラスにさしかかると、ガーゴイルとの緊迫した対決が興奮と共に蘇ってきて、ナディアだよナディアってツイッターで呟きまくってました。

まぁ結局最後はカヲルくん出てきて、6分弱の映像は終わったのですが、何を倒して何を回収したのかはさっぱり判らず。

そんな状態で、21日に映画館に足を運びました。


「巨神兵東京に現わる」が冒頭に上映される

席はかなり良い場所。友達がイの一番で良い席を予約してくれたので、大好きな作品をとても良い席で観ることが出来ました。友達に感謝。

一通り長い告知が終わると、最初スタジオジブリのロゴが出てきたから何で?と思ったけど、「巨神兵東京に現わる」が同時上映されるからだった。

巨神兵空浮きすぎ怖い。巨神兵の目ギラギラし過ぎ怖い。巨神兵の口からビーム出るときの機械うにょうにょし過ぎ殺意秘めすぎ怖い。巨神兵レーザービームで街破壊しすぎ怖い。巨神兵多すぎ怖い。

ナウシカの巨神兵を見事に再現、ていうかリアルすぎ怖い。あと一般人写メ撮りすぎゆとり過ぎ違う意味で怖い。

朗読されたテキストは舞城王太郎、読んだことないけど、独特の溢れ出る意識の洪水のような文体で書く作家。最近文庫化されたのでは、ディスコ探偵水曜日。立ち読みだけしたことある。


ミサトもリツコも他のクルーもガラッとイメージ変わった

ようやくヱヴァ本編。冒頭六分弱はテレビと同じ映像。ナディアのBGM端折られてたらどうしようと心配したけど同じでよかった。

マリはアスカを姫呼ばわりして、アスカはマリをコネメガネ呼ばわりする。一通り訳の分からないシーンが終わって、渚カヲルが出てくる。そして碇シンジくんベッドみたいなのに寝てる。新顔の可愛い女の子が。後に鈴原トウジの妹と判る。

四方から護衛に銃口を突きつけられているシンジくん、銃に気づかず。次にミサトのいる艦橋に運ばれるけど、ミサトが登場する後ろ姿のシーン、N-ノーチラス号の艦橋に案内されたジャン少年が、ネモ船長を見上げる時のシーンと似てる。

クルー達、全員キャラ違う。誰だこれ。これ本当にミサトさん?クルーに知らない顔がいっぱいある。どうやらミサトさんらしい。服の色は赤いけど、ずいぶん厚ぼったくなったというか、全然違うキャラやん。

他のクルーも全く見覚えのない顔。青葉くんどこ行った、日向くんどこ行った、マヤちゃんどこ行った。違うアニメ観に来たみたいな不安に駆られる。

あとシンジくん、顔の線細くなった?なんか角張ってる、顎が鋭くなってる。顔も前作までのツルッとした感じがなくなったけど、これはスクリーンだからかもしれない。

赤城リツコ博士らしき人も登場。髪型まさかのベリーショート。ネモと一悶着あった後に髪切って心機一転の姿で現れたエレクトラさんとダブる。見た目は勝手にしやがれのジーン・セバーグみたいになってる。

僕も初号機に乗せてください!と懇願するシンジに、シンジくん、あなたはもう何もしなくていいわ、と冷たく突き放すミサト。前作ではあんなにシンジのことをおもんばかってたのに、180度正反対の態度。ミサトさん冷たい女になったな。戦闘態勢に入るミサトさんの顔もミサトさんじゃないみたいだし。シンジくんから遠のいて、繭みたいなのに囲われていくクルー達。

皆の変わりように多少混乱しながら見続ける。シンジが綾波を救い出してから14年経った世界ということが説明される。ということはミサトさんとリツコは44歳くらい。伊吹マヤも35歳くらい?そういえばマヤちゃん、他のクルーと作業中に「これだから若い男は」ってヒステリックなオバサンみたいなセリフ吐いてたな。男嫌いの潔癖症が年取るとこういう嫌な女になるのかという感じ。


万能戦艦N-ノーチラス号ヴンダー発進!

クルーの1人に聞き覚えのあるおじさんの声がするなぁ、誰だっけ、と思いを巡らし、その疑問がだんだんと確信に変わり、大塚明夫さん?大塚さん???慌ててパンフレットの袋破って見るも、劇場内暗くて見えず。そしてナディアのBGMが流れる。ここら辺はもうナディア以来のファンへのサービス精神が旺盛すぎて涙出そうになった。

N-ノーチラス号が海から浮いて発進しようとするシーンで流れていたBGM、この戦艦みたいな艦でも、飛び立とうとするらしく、ミサトさんがネモ船長よろしく指示を出し、クルー達が矢継ぎ早に状況を報告する。まさにN-ノーチラス号が起動しようとするシーンの生き写し。「フライホイールに接続」ってセリフ出てきたっけ。「対消滅機関は?」ってセリフも期待したけど、後からパンフレット読んだら、「そんな古いテクノロジーは使ってない」と庵野さんに否定されてる大塚さんw。ここら辺は全部ナディアのシーンとダブりまくりで、もう興奮状態で座って観てた。

まさかあの曲もくるのか???と期待半分不安半分で観てたら、N-ノーチラス号のテーマ曲が!!!!!もう興奮しすぎてこの辺りどんなシーンだったか思い出せないwww。とりあえず主砲撃って、なんかいっぱい倒してたと思う。ナディアの中盤戦で、ガーフィッシュを倒していくノーチラス号と、終盤戦でレッドノアに戦いを挑むN-ノーチラス号のあの興奮が再びスクリーンに蘇った!

ミサトさんが艦の名前を叫ぶ。ヴンダー?え、なんかダサいww。変わった響きの名前だなぁ。どことなく外観がN-ノーチラス号と似てる。色とか。でも全体的にゴテゴテしてて、より前衛的なデザインになって鳥みたい。

首に輪っか(多分爆弾)を巻かれているシンジ、外してくださいと頼むも、外すわけないじゃないと呟くトウジの妹。綾波レイの乗ったエヴァがシンジを奪還しようと、ヴンダーの一部を破壊。ところで何で綾波やって来たんだろうw 物語のご都合主義?ミサト、爆破装置を作動させようとするも、結局躊躇って、OUT OF RANGEに。目的の為には手段を選ばなくなった女にも、まだ幾ばくかの未練がある様子。

vol.2につづく。(2013.01.29)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0

Qの前半では、90年に放送されたナディアの楽曲が採用され、ヴンダーによる一連の戦闘シーンも、N-ノーチラス号の戦闘シーンを彷彿させるものとなっている。奇しくも公開時は、NHKのEテレでデジタルリマスター版ふしぎの海のナディアが再放送されている最中で、N-ノーチラス号の名シーンがテレビに蘇った時期でもあった。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.(初回限定版)(オリジナル・サウンドトラック付き) [Blu-ray]
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Blu-ray


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 Blu-ray


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 Blu-ray


メールマガジン
『エヴァとの思い出』

(ID:0000236912)
まぐまぐ